ネックレスのサビ・変色は汗のせい?お手入れ方法もご紹介
2024.7.19
目次
ネックレスのサビ・変色の原因は汗のせい?
お気に入りのネックレスがサビたり、黒く変色したりして、がっかりした経験はありませんか?
その原因の1つが汗。汗をかきやすい夏は特に、注意が必要です。場合によっては、ネックレスの青サビや黒ずみが服に色移りしてしまうこともありえます。
本記事では、ネックレスのサビや変色を予防するためのお手入れ方法や、汗に強いネックレスの素材などについて、わかりやすくご紹介します。
シルバーネックレスのサビや変色が気になる方、汗に強いネックレスの素材をお探しの方は必読です!
シルバーネックレスの変色は「硫化」が原因
シルバー製のネックレスが変色するのは、シルバーが硫黄と反応することで起きる「硫化」が原因です。
硫黄といえば温泉の成分として有名ですが、排気ガスやゴム製品、パーマ液など、私たちの身近なところにも微量ながら存在しています。
シルバーはわずかな硫黄にも反応してしまうため、日頃のお手入れや保管方法に気をつけていないと、すぐに硫化反応を起こして黒ずみ、変色してしまうのです。
汗もネックレスのサビ・変色の原因の1つ
私たち人間がかく汗も、ネックレスのサビや変色の原因となります。汗の中にはサビの原因になる塩分や、毛穴から分泌される皮脂などが混ざっています。ちなみにこの皮脂の中にも、硫黄が混ざっています。
「肌に直接当たる部分だけネックレスが変色する」というのは、皮脂に含まれている硫黄によって硫化反応が起こり、変色が起きているということなのです。
ネックレスのサビ・変色を防ぐお手入れ方法
大切なネックレスをいつまでもきれいに保つためには、日頃のお手入れ方法が重要となります。ここでは、ネックレスをサビや変色から守るお手入れ方法についてご紹介します。
使用後はすぐに拭く
ネックレスを使用したあとは、なるべく早く汗などの汚れを拭き取るよう習慣づけましょう。それだけでも、ネックレスのサビや変色をかなり、予防することができます。
汚れは、柔らかい布を使って優しく拭き取りましょう。
たくさん汗をかいた日などは、水洗いや、薄めた中性洗剤で洗うとさっぱりしますよ。ただし、水や中性洗剤を使ってもいいのは、シルバー単体など地金だけで作られたネックレスのみです。
メッキコーティングなどの加工がされているものや、宝石やパールなど水に弱い素材が使われているものは、から拭きのみにとどめましょう。
保管方法にも気を配る
シルバーネックレスを保管するときは、空気やヘアゴムなどといった硫黄を含むものに触れないよう気を配りましょう。
おすすめなのは、ジッパー付きの小袋です。ネックレスを入れたら空気をよく抜いて、ジュエリーケースなどに保管します。ジッパー付きの小袋がない場合は、ラップで包んで保管するとよいでしょう。
空気に触れにくい状態で保管することで、硫化によりネックレスが変色するのを防げます。また、他のアクセサリーとぶつかり合って傷が付くのも防止できるので、一石二鳥です。
海や温泉などの施設ではそもそも外す
ネックレスのサビや変色を防ぐため、海や温泉などの施設では、そもそもネックレスを外すよう心がけましょう。
塩分や硫黄はジュエリー・アクセサリーの大敵です。たとえ海や温泉の中に入らなくても、空気中に流れ出た塩分や硫黄によって、サビや変色が起きる可能性があります。
うっかりサビたり変色させたりしてしまわないよう、海や温泉などでは事前にネックレスを外しておきましょう。
ネックレスのサビ・変色が気になるときの対処法
ここまでお伝えしてきたように、ネックレスのサビや変色は、日頃の取り扱いに気を付けることで防ぐことができます。
では、すでに付いてしまったサビや変色については、どのように対処すればいいのでしょうか? ここからは、シルバーネックレスのサビや変色を取り除く方法についてご紹介します。
なお、ここでご紹介する対処法は、シルバー単体で作られた製品のみに対して、自己責任にて行なってください。
宝石がついているものや、メッキ、コーティングされているシルバーなどでは行わないようにしましょう。また少しでも心配な場合は無理をせず、購入店やジュエリーショップに相談するようにしてください。
シルバー磨きクロスで磨く
シルバーネックレスの変色は、研磨剤入りのシルバー磨きクロスで磨くときれいになります。
まずは水か、ぬるま湯で軽く汚れを洗い落としたあと、柔らかい布で水気を拭き取ってから、シルバー磨きクロスで変色した部分をこするようにして磨いていきます。
シルバー磨きクロスは、ネックレスのモチーフ部分など、平面的な部分をきれいにするのに向いています。きれいになった後も磨き続けていると、シルバーそのものも削ってしまいますので、磨きすぎには注意してください。
シルバークリーナー液を使う
チェーンの凸凹部分など、シルバー磨きクロスで磨ききれない部分をきれいにするには、シルバークリーナー液を使うのがおすすめです。シルバークリーナー液は、ホームセンターやアクセサリーショップなどで手に入ります。
使用方法は、シルバーネックレスを箸やピンセットでつまみ、シルバークリーナー液に浸して振り洗いするだけ。その後、水またはぬるま湯でシルバークリーナー液を洗い落とします。最後に、柔らかい布で水けをよく拭き取れば完了です。
シルバークリーナー液に浸す時間は、各商品の取扱説明書を読んで確認してください。仕上げにシルバー磨きクロスで磨くと、光沢が出てよりきれいになりますよ。
重曹や歯磨き粉で磨く
シルバー磨きクロスやシルバークリーナー液が手に入らないときは、家にある身近なものでも、シルバーネックレスの変色をきれいにすることが可能です。それは、重曹と歯磨き粉。どちらも研磨剤の代わりとなって、シルバーの変色を落としてくれます。
重曹を使う場合は、少量の水で溶いてペースト状にし、シルバーネックレスに直接付けて指で優しく磨きます。歯磨き粉を使う場合は、そのままシルバーネックレスに付けて同様に磨きます。このとき、落ちた汚れで指が黒ずむので、お出かけなどの予定がある時は注意しましょう。
磨き終わったら水かぬるま湯で洗い流し、最後に柔らかい布で優しく水気を拭き取って完了です。
汗に強いネックレスの素材とは
ゴールドやプラチナはシルバーと違ってサビや変色を起こしにくく、汗に強い素材です。ただし、ゴールドもプラチナも絶対にサビや変色が起きないわけではありません。
ゴールドやプラチナは、そのままでは柔らかすぎてジュエリーには向かないため、割金(わりがね)と呼ばれる他の金属を混ぜることで、硬く丈夫にしています。しかし、その割金に使われる金属の種類や割合によっては、たとえゴールドやプラチナでもサビや変色を起こすことがあるのです。
汗に強いネックレスを手に入れたいなら、なるべくゴールドやプラチナの純度が高いものを選ぶのがおすすめです。ゴールドであればK18以上、プラチナであればPt900以上のものを選ぶとよいでしょう。
ネックレスのサビ・変色への対処法まとめ
ネックレスは汗などの影響で、サビや変色が起こりやすいジュエリーです。
ネックレスを購入する際は、汗に強い素材であるゴールドやプラチナのものを選ぶのも選択肢の1つです。
シルバーは汗に弱い素材ですが、日頃のお手入れや取り扱い方法に気を付けることで、美しい状態を長く保つことが可能です。それでもサビたり変色してしまったりした場合は、今回ご紹介した対処法も検討してみてください。
ネックレスはおしゃれのワンポイントになる重要なアイテム。今回ご紹介したことを参考にしていただき、汗に負けずに首元のおしゃれを楽しんでくださいね!