印台リング・シグネットリングとは?意味・つけ方・人気ブランドをご紹介
2024.9.23

目次
印台リング・シグネットリングとは、どんな指輪?
印台リングとは、指輪の上部にある「台座(だいざ)」と呼ばれる部分が、大きく平坦な形をしたデザインの指輪のことです。
「シグネットリング」や「紳士の指輪」「カレッジリング」「インタリオリング」などと呼ばれることもあります。
指輪の台座には宝石があしらわれることが多いですが、印台リングの場合、台座部分にはイニシャルやモチーフが彫られます。
本記事では、印台リングの歴史や、印台リングをつけるのにおすすめの指、そして印台リングを取り扱うおすすめブランドなどをご紹介します。
印台リング・シグネットリングの歴史、由来
印台リング(シグネットリング)は、5000年以上の歴史持つ由緒正しいジュエリーです。
シグネットリングの「シグネット」とは印鑑、認印を意味する言葉であり、ヨーロッパの貴族や紳士たちの間では「身分・権威の象徴」として、左手の小指につけられてきました。
古い映画などで、手紙に封をするとき、垂らした蝋(ろう)の上からスタンプで跡をつけるシーンを見たことはありませんか? 印台リングは、この「封蝋(ふうろう)」のためのスタンプとしても使われていたのです。
ちなみに14世紀のヨーロッパでは「印台リングで封蝋されていない書類は、正式な書類として認められない」という法律も存在したほど。そのくらい、印台リングの効力は絶大だったようです。
また当時のヨーロッパでは、男性が派手な装飾品を身につけることはよしとされていませんでした。そんななか、結婚指輪以外で唯一、身につけることを許されたアクセサリーが印台リングだったのです。
印台リング・シグネットリングはどの指につけるもの?
印台リング(シグネットリング)は上流階級の男性が「左手の小指」につける指輪として、ヨーロッパから世界中に広まりました。
それでは現代も、印台リングをつける際のルールはあるのでしょうか。詳しく解説していきます。
印台リング・シグネットリングの正しいつけ方とは?
現代においては、印台リング(シグネットリング)はどの指につけてもOKです。また男性だけでなく、女性がつけてもまったく問題ありません。
実際、メンズ向けの印台リングだけでなく、レディース向けの印台リングも多数販売されており、ユニセックスジュエリーの代表的存在になっています。
たしかに、印台リングは「男性が左手の小指につける」というのが伝統的なつけ方です。
テレビでヨーロッパのセレモニーを見ていると、王族をはじめとする男性出席者が、左手小指に印台リングをつけているのがわかります。そのような正式な場で印台リングをつけるなら、伝統に従ったつけ方をするのがマナーといえるでしょう。
しかし、ファッションは伝統を大切にしつつ流行も取り入れていくことで洗練されるもの。普段使いで印台リングを身につけるなら、伝統に縛られず、自由に楽しむのもおおいにアリだと思います。
印台リング・シグネットリングをつけるのにおすすめの指は?
では、印台リング(シグネットリング)を小指以外につけるとしたら、どの指がいいのでしょうか? 指輪はつける指によって意味が変わります。
もし、印台リングに願いや想いを込めたいと考えているなら、指が持つ意味に合わせて、どの指につけるか決めるのがおすすめです。
ここでは、印台リングをつけるのにおすすめの指を、指が持つ意味と合わせてご紹介します。
※指輪をつける位置と意味について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
親指
印台リングが持つボリューム感を生かし、かっこよくみせたいなら、親指につけるのがおすすめです。
右手の親指には「指導者としての成功」、左手の親指には「権力や権威」という意味があります。特にリーダーシップが必要な立場にいる方は、ぜひ親指に印台リングをつけてみてください。
あなたの風格を高め、目標に立ち向かう原動力になってくれるはずですよ。
人差し指
人差し指は、進むべき方向を指さしたり物を動かしたりする重要な指。「もっと行動力がほしい」という方は、人差し指に印台リングをすることで一歩踏み出すパワーをもらえるかもしれません。
右手の人差し指には「集中力」という意味があるので、夢や目標を叶えたい人にぴったりです。
左手の人差し指には「勇気」という意味があり、積極性や、前向きに行動したいと考えている方におすすめです。
薬指
10本の指の中でも、左手の薬指は「愛」にまつわる指として知られています。もし印台リングを夫婦やカップルのペアリングにしたいのであれば、やっぱり左手薬指につけるのがベスト。
左手薬指には「絆」という意味もあるので、2人の関係をより一層深めてくれるでしょう。
時々、右手薬指の指輪は「恋人募集中」などと言われることもありますが、あくまで諸説あるうちの一説です。
右手の薬指には「気持ちを落ち着かせる」という意味や「感性を高める」という意味があるので、冷静な判断力を必要とする仕事をしている方や、クリエイティブな仕事をしている方にもおすすめです。
似合う印台リング・シグネットリングの選び方
印台リング(シグネットリング)は存在感のあるデザインだからこそ「自分にも似合うだろうか」という不安を持つ方も少なくないでしょう。
しかし、心配ありません。世界中で人気の印台リングは、国内外さまざまなブランドから販売されています。基本的な形はどのブランドも一緒ですが、ボリューム感やアームの太さなど、細かい点でブランドごとに違いがあります。
まずはいろんなブランドの印台リングを見て、ご自身のテイストや好みに合ったジュエリーブランドに絞り込んでいくことで、あなたに似合う印台リングが必ずみつかるはずです。
印台リング・シグネットリングを買うなら!おすすめブランド4選
印台リング・シグネットリングを販売しているジュエリーブランドの中から、Jewelry Townが厳選した4ブランドについてご紹介します。
PUA ALLY(プアアリ)
こだわりの印台リングを手に入れたい方には「PUA ALLY(プアアリ)」がおすすめです。プアアリは、東京・恵比寿に店舗兼工房を構えるハワイアンジュエリーブランドです。
都会的で洗練されたデザインや、ハワイアンジュエリーならではの「彫り」が非常に美しく、ハワイ好きや海好きをはじめとする幅広い層から人気を得ています。
プアアリの「彫り」は非常に深く立体的なため、光が乱反射しやすく「宝石が埋め込まれているのかと思った」とびっくりされるほど、美しい輝きを放ちます。
なお、この記事に掲載されている写真はすべて、プアアリの印台リングです。
画像引用元:Pt900 ハワイアン シグネット リング | ハワイアンジュエリー PUA ALLY (プアアリ) 公式オンラインショップ(最終閲覧日:2024/06/24)
上の写真のリングには、両脇に2つのモチーフが彫られています。幸せを運ぶという意味の「スクロール(波)」と、絆を意味する「マイレ(ハワイ特有のツル植物)の葉」です。
さらに嬉しいのが、他のハワイアンジュエリーブランドよりも、注文してから手元に届くまでの期間が短いところです。
日本にあるハワイアンジュエリーブランドの多くは、ハワイの工房で制作を行っています。そのため、注文してから日本に届くまで、早くても2〜3カ月はかかってしまうのです。
一方プアアリは、東京・恵比寿の店舗に工房が併設されているので、注文から4〜5週間程度で手元に届きます。
さらに取り扱っている金種も種類豊富で、シルバーや14金だけでなく、18金やプラチナなどもあります。
ゴールドカラーもイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドの3種類から選べるので、妥協なく理想の印台リングが手に入れられるでしょう。
TOM WOOD(トムウッド)
画像引用元:Cushion Polished Black Onyx 925 Sterling Silver – wordpress(最終閲覧日:2023/04/21)
シンプルでかっこいい印台リングをお探しの方には、「TOM WOOD(トムウッド)」の印台リングがおすすめです。トムウッドは芸能人やセレブ御用達ブランドとして有名です。
とくに、印台部分にオニキスやホワイトアガタといったストーンをあしらった印台リングは、トムウッドの代名詞と呼べるほど大人気。
大振りですが全体的にシンプルなデザインなので、カジュアルなファッションにはもちろん、スーツやドレスなどにも上品に合わせられます。
e.m.(イーエム)
画像引用元:Oval Signet Ring(最終閲覧日:2023/04/21)
周りと一味違ったファッションを好む方におすすめしたいのが「e.m.(イーエム)」の印台リングです。
イーエムは控えめながらも個性的なデザインで人気のジュエリーブランドです。
本店とWEBショップのみで販売している印台リングも、イーエムらしいノスタルジックさと可愛らしさが詰め込まれています。
主張し過ぎないデザインなので、コーディネートのほどよいスパイスとして活躍してくれるでしょう。また、他のリングとの重ね付けにもぴったりです。
GICLAT(ギグラ)
画像引用元:GICLAT Silver Ring | giclat(最終閲覧日:2023/09/23)
デザイナー・麦倉隆晴氏が、2015年に湘南にてスタートしたジュエリーブランド「GICLAT(ギグラ)」。
麦倉氏がジュエリーの本場・イタリアで学んだ彫金技術が惜しみなく注ぎ込まれた、繊細で洗練されたデザインのジュエリーで注目を集めています。
上の写真のシグネットリングも、一点一点丁寧にタガネで叩いてつけた表面仕上げが目を引きます。
大きいサイズもオーダー可能なので、男性にもおすすめです。
印台リング・シグネットリングはユニセックスなおしゃれアイテム
印台リング(シグネットリング)は、誰でも自由に楽しめるアイテムです。ぜひ、この記事でお伝えしたことを参考に、お気に入りの印台リングを見つけてくださいね。
最後に、指輪を購入するときはサイズ選びがもっとも重要です。
特にプレゼント用として購入する場合は、「サイズが間違っていてつけられなかった」なんていうことがないよう、必ず相手のリングサイズを確認してから注文するようにしましょう。